天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
<2>ライバルの存在
夏休みも終わり、身体がようやくいつもの調子に戻った頃。



朝起きて窓から入ってくる風に、少し肌寒さを感じた。
空はキレイな薄水色に雲。
道端でみかけるコスモス。



秋の始まりと共に、俺の耳にあるウワサ話が入ってきた。




『夏休みに永瀬、女子高生の彼女と別れたらしいぞ。』




俺の穏やかだった心に、小さな波が立つのを感じた。



だって、アイツは…。


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