妖精の羽†
†第一章

プロローグ†

ピロリー♪



ん?今誰かの携帯鳴った?



「ねぇ、お母さん。今お母さんの携帯鳴らなかった?」



「え?そうかな?じゃあ…とってぇ〜!!」



「えぇ゛!!自分で取りなよ…」



「だってぇ〜今〜車の運転中だし☆」



「もうまったく…子供みたいなんだから…はい!どーぞ!」


「ん、サンキュー♪」



あたしの名前は霧川泉(きりかわ いず)16歳 高校生



時々…いや、ほとんど初対面の人には“いずみ”って言われるけど…本名は“いず”!!



でももう慣れてるからあまり気にしないけどね…



んで、あたしの隣で運転してる子供みたいな人があたしのお母さん。



霧川雫(きりかわ しずく)34歳パティシエ



今は【妖精の羽】っていう名前のケーキ屋さんの店長をしてるの。お母さんいわく…お母さんの作るケーキは世界一おいしいって評判らしいけど…本当のところはどうなんだか…

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