虹色に変わる恋
私は傘を差し出した男性のことが頭から離れなかった


ずぶ濡れで髪の毛はグチャグチャで、前髪から見え隠れする瞳は物凄く優しかった


きっとあの人は、相手の為になら自分を犠牲にしてもいいって心を持つ人なんだろうな


私だって、親の為、会社の為に犠牲になろうとしてる…


大切な親の為に…


私は家に帰り着き、タオルで傘の水気を拭き取って、部屋に持って入った


取手に【N】というシールが貼られている


確か、藤村って言ってたっけ


今度、返しに行かなきゃね


お風呂で濡れた身体を温める


今日は早く寝よう


私は夕飯を軽く済ませてベッドに入った






< 35 / 88 >

この作品をシェア

pagetop