…実際、お祖母ちゃんが言う、



シャレにならない未来が突然来たら、




私1人でどうやって、




お祖母ちゃんの世話をすればいいんだろう。





…遠くない未来に、現実になるかも知れない、




お祖母ちゃんの介護問題。






家に着くと、キッチンから煮物の匂いがした。




お味噌汁の匂いも漂って来る。




「ただいま、お祖母ちゃん。


ごめんね、すぐ手伝うね」




キッチンを覗き込んで、




お祖母ちゃんに声を掛ける。





お祖母ちゃんは曲がった背中を少し伸ばして、




お味噌汁の味見をしていた。





「…ゆっくりでいいからね」





お祖母ちゃんの声が、




階段を昇り始めた私の背中を追って来る。




それでも私は、急いでしまう。

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双子  記憶喪失  幼なじみ  火事  切ない