星が置いて行った資料を、覚える位にまで読み込んだ。




私の両親についても、霧の両親についても、



何度も、紙が擦り切れる位に読んだ。





だけど、私は溜め息をつく。





結局、何もわからない。





どうして私の両親が、殺されなきゃならなかったのか。




あの夜に何が起きたのか。





読めば読む程、深みにはまる。



せめて欠片でもいい。何か思い出せれば。





だけど、私の失った記憶は、深い靄に隠されたまま。




一向にはっきりした姿を表さない。

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双子  記憶喪失  幼なじみ  火事  切ない