お祖母ちゃんは、自分の和室で昼寝していた。





それを確認して、刑事2人を部屋に通す。





私の部屋を見渡しながら、




若い刑事は物珍しそうに見ていた。





「…イマドキの女子高生っぽくないですね。


あ、僕、捜査一課の古手と言います」




言いながらもう一度黒い手帳を見せて来る。




「…古手、失礼だろ。


…私は特捜の清沢です。…どうやら覚えてはいないようですね」





若い古手刑事を諫めながら、中年の刑事も手帳を見せた。




「ごめんなさい…。火事の前後の記憶は曖昧で…。


なんとなく、お会いしたような気はするんですけど」




覚えていないことが申し訳なくて、私は肩を竦める。



それを見て、清沢刑事は大らかに笑った。




「私もすっかり年をとりましたから。それで当然ですよ」




その笑顔に救われる。




反面、今でもろくに話せる事がないのが、やっぱり申し訳なくなる。




「…あ、お茶淹れますね。冷たい方がいいですよね」




私はそう言って立ち上がって、




恐縮です、と言う古手刑事の言葉を背に、キッチンに向かった。





冷たい麦茶を淹れて、刑事が何をしに来たのか、それが気になった。

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双子  記憶喪失  幼なじみ  火事  切ない