まだ音がする、雨戸。



…嫌がらせ?





それとも、本当に呼んでる?




恐る恐る窓を開けて、雨戸をそっと開いた。





…途端に、タイミングよく飛んできた石が、



私の額にぶつかった。



思わず、痛っと、声を上げる





「…あ、ごめん!」




外から、意外とはっきりした声がする。





部屋に転がる石を見ながら、額を抑えて、




私はゆっくりともう一度、雨戸を開ける。





「…悪い悪い。


まさかそんなタイミングよくぶつかると思ってなかった」




…得体の知れない存在なのに、嫌に明るい声。




…一体、誰。





私は窓から、電柱脇の男を見下ろした。

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