…どうでもいい話でしょうが、話をさせて下さい。



今まで語ることのなかった、『自分』のことも。





私はかなり荒れた少年時代を過ごしました。



何でも暴力で解決出来ると信じていた。




…貧しい家でしたからね。






それが、




何が人生を狂わせるか、わかりませんな。




…まだ若かった私が、



黒澤大二郎と出会うんですよ。







…先生の乗った車をバイクで煽って、



幅寄せした挙げ句、



ちょっとした接触事故を起こしたんです。






マズい、と思ったのは、




運転していた男が、どう見ても『運転手』だったこと。




後部座席から出て来た男が、



私ですら顔を知ってる国会議員だった事。






だけど正直、凄むしかなかった。




…修理費位自分で払えるだろ、



あんた、俺達が払ってる税金、



どんだけ食い物にしてるんだ。





…私には金なんかない。



暴力しかなかった。




だから、加害者はこっちなのに、




散々悪態をつきました。





そうしたら、先生が言ったんですよ。




…この位の車の傷に文句を付ける気はないが、



修理費は身体で払って貰おう。





…身体を張れる用心棒が欲しかったところだ。


この作品のキーワード
双子  記憶喪失  幼なじみ  火事  切ない