教授が鼻で笑って、高崎修吾も愛想笑いを浮かべた。




言い方からすれば、それなのに、警察もバカだねぇ、とでも、



頭の中で笑っているのかもしれない。




…ところが実際、



そんな時間に起きていた6歳の子供が、その家にいた。





亡くなった星は、階段にうつ伏せになって死んでいた。





一酸化炭素中毒が死因だったが、




全焼の家から発見された遺体だ。



その小さな遺体は黒こげの状態だった。




たまたまトイレにでも立って、逃げ遅れたのか。




2階の階段を昇って行く途中で絶命したと思われたが、




星は2階で眠っている妹を助ける為に階段を昇ったのか。




…真相は、謎のままだ。




…星が生きていたなら、何かを知っていただろうか。



何かを見ていただろうか。




生き証人は、『視覚』のなかった少女1人きりで、




彼女は記憶も失くしている。

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双子  記憶喪失  幼なじみ  火事  切ない