あの日。




6月の梅雨のジメジメした、嫌な暑さのある日だった。





うちと三島家は互いの家に互いの子供を泊めたり、食事させたり、なんてしょっちゅうだったろ?




…俺と霧が仲が悪いなんて、本気で心配なんかしてなかったんだから。




例によって、あの日も霧が泊まりに来てたんだ。




夕食中もお風呂の時も、ずっと彗をからかって苛めてさ。




俺はおかげで、その晩ずっと霧と大喧嘩。その度に母さんに注意されて、不機嫌だった。




なのに、霧が泊まる時は、いつも俺のベッドに寝るんだ。




俺と彗は子供部屋の2段ベッドを使ってたからね。




俺はそれも嫌で、だけど霧の奴が、



嫌なら彗のベッドでもいいぜ、なんて言うから、渋々自分のベッドに入れた。



…完全に霧に背を向けて、俺は寝返りすら打たずに眠ってた。

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