「…週末はここに来るんじゃないの?」




立ち上がる星につられて立ち上がると、



私は正面に立って聞いた。




「そうなんだけど、今日は無断外泊だし。彗と逢うって目的は達したから。


…それに、父さん達が殺された理由知るには、まず彗にもその資料を読んで貰わないと。話が進まない。


…来週はちゃんと届出して来るから、それまでにさっきの資料に目、通しておいて」





それもそうか、と思うと、少し笑って、星を見上げた。





「何?」




見られていることに気付いて、星は少し怪訝そうな顔をした。




「…双子、なんだよね。でも、やっぱり二卵性だから?


なんか私達、全然似てないよね」




私が言うと、星は苦笑した。





「…小さい頃はこれでもいくらか似てたじゃないか。


…でも、俺達は最初から別々に生まれて来てるし、しかも男と女だし」




「…うん。そうだね」




私は星の言葉にそう返して、星の後からアパートを出た。

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双子  記憶喪失  幼なじみ  火事  切ない