不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-
第2章:日々

第1節:通学



入学式が12時からだっただけに、次の日の朝は、かなり起きるのがきつかった。


(毎日、学校が12時からならいいのに・・・)


ひとりでブツブツと文句を言いながら、私は起きる。


それもこれも、朝方、1回起きたために、微妙に寝た感じがしなかったから。


(コウの奴!)


朝方、たぶんコウが帰ってきたバイクの音で目が覚めたのだった。


そして結局、しばらく寝付けずにいた。


そのおかげで、余計にきつく感じる。


しかし、2日目から遅刻するわけにもいかず、私は予定通りの時間に家を出た。

< 36 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop