不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-
第2章:日々
第1節:通学
入学式が12時からだっただけに、次の日の朝は、かなり起きるのがきつかった。
(毎日、学校が12時からならいいのに・・・)
ひとりでブツブツと文句を言いながら、私は起きる。
それもこれも、朝方、1回起きたために、微妙に寝た感じがしなかったから。
(コウの奴!)
朝方、たぶんコウが帰ってきたバイクの音で目が覚めたのだった。
そして結局、しばらく寝付けずにいた。
そのおかげで、余計にきつく感じる。
しかし、2日目から遅刻するわけにもいかず、私は予定通りの時間に家を出た。