【短】王子様と罠に落ちた私
クラスメイトの呟き
俺のクラスは、他のクラスとは比べものにならないくらい派手だ。


その原因は、学校の人気を二分する女子がいるから。

一人は佐藤愛美。


砂糖菓子のようにふわふわした子で、主に下級生に人気がある。


そしてもう一人は、皆川静香。


こちらは極上な美人で、主に上級生に人気がある。


そんな彼女達は性格もよく、女子にも人気があったから、俺のクラスは他のクラスに比べて団結力があった。


まあ、変わった奴が集められたというのも理由の一つかもしれない。


基本的におもしろけりゃなんでもいいというスタンスの奴ばっかりなのだ。



そんな中、彼女達とは別の意味で目立つ女子がいた。

その名も倉田夏樹。


外見はいたって地味。



今どきスカートの丈もいじらず、真っ黒の髪でいれば、派手な奴が多いこの学校で逆に目立つのは当たり前だった。
< 17 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop