あいらぶゆー2
魔法の手

~愛斗~





くっそ…あのアマ。


オレは眠い目を擦り、激痛の走る頭を押さえ、やっとの事でベッドから起き上がる。


久しぶりに会ったのをいい事に、オレに酒呑ませやがって…。


昨日はみうの歓迎会だった。


数年ぶりに会ったアイツは、大して見た目も変わりなく…髪が伸びた分、多少は大人っぽく感じた。


…でも同年代の女に比べたら、まだまだだな。


ってか、今時の若い女の方がよっぽど色気がある。


何でアイツはいつまでも子供みたいな顔してんだろーか。


あの年になって、まだ男を知らないワケねーよな。


まさか…。優羽吾の事、未だに引きずってんのか?


…さすがに長すぎるよな、それは。
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