EBE-地球外生命体-
chapter2
深夜。

エリア51のコンピュータルームで、僕はパソコンに向かう。

エリア51には最新鋭のスーパーコンピュータが備えてあるそうだ。

世界最高レベルだという話だけど…僕には少し物足りない。

ゼータ星には、この何倍もの処理速度の演算装置もあった。

僕がゼータ星にいた当時の話だから、今も故郷が無事ならば、もっと優れたコンピュータが開発されているかもしれない。

両手の残像が見えるほどの速度で、僕はキーボードを鍵打する。

当然ブラインドタッチ。

大きな瞳に、スクロールするモニター画面が映り込んだ。


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