魔女のカウントダウン☆

カウントダウン


出逢った男達とは、宿泊するホテルも一緒だった。
ホテルにチェックインしてから 『後でね〜』なんて言いながら、皆 手をヒラヒラ振っていたけど、まさか、夕食も一緒に と言う事なんだろうか?


あたしの問いに

『当たり前じゃん、せっかく仲良くなったんだもの!』
と、美紀は答えた。

ベッドに寝そべっていた歩夢が身体を起こす。

『ねえ、一也って 年下で可愛いわ、スキーも上手いし…』


『あら、あたしの哲太だって、真面目そうでいい男よ』

ソファーに凭れかかりながら、加奈が負けじと言い返した。

『うふふ…おあいにく様、わたしの雅彦が一番よ!』

クローゼットの鏡に映った美紀が、ウィンクする。

『何? みんな どうしちゃったの!?』

声を大にして訊いたあたしに、歩夢が言った。


『める、あんたも 幸也君にときめいたでしょ?』


『うっ・・』

図星をさされて、固まるあたし、美紀と加奈が意味深な含み笑いを浮かべた。
『める、わたし達 多分 ゲレンデの魔女に魔法をかけられたのよ…』

美紀が、耳元で囁く


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