いちばんの星

いちばんの星



――――――


「リヴィアちゃぁん」

「今日もかわいいなぁ」



店は今日も大勢の人間で溢れている。



ミュリエルはいつも通り慌ただしく食べ物や酒を運んでいた。



自分の出番を終え、ステージから降りたリヴィアにひとりの男が話しかけた。



男とリヴィアは、ミュリエルをチラチラ見ながら何やら会話を交わしている。



男が去った後、リヴィアはミュリエルをじっと見つめた。



(あんたも終わりよ…)



美しい顔に怪しい微笑みを浮かべると、ミュリエルは店の奥へと消えていった…



―――――



店が終わり、いつものようにミュリエルは掃除をし始めた。



今日はリヴィアが他の踊り子と店の人間を連れてお酒を飲みに出かけたため、店にはミュリエルひとりだけが残っていた。


その時。



カラン…
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