ダメ女子×完璧男子
完璧男子。
キーンコーンカーンコーン・・・。
「あ、予鈴。」
「つぎってなんだったっけ??」
荷物をそそくさと片付けながら聞いた。
「数学。」
えぇ!?数学??
一番嫌いな科目だぁ~。
そーいえば宿題やってない!!
ヤバッ!!
次に宿題サボったら親呼び出しだったっけ!!?
お母さんに怒られるよ~!!
「ねぇ、苺~」
「はいはい。「写させて。」でしょ?」
うッ。
言う前に言われちゃった。
やっぱり苺には何でもお見通しなんだぁ。
やっぱり苺はあたしの親友だ。。。




それからあたしは、超高速で苺のワークの問題集を借り、
急いで写した。
本ッ当、苺には感謝。。。
大好きッ。。。
「・・・・・おい!天宮香恋!!」
急に聞こえる先生の怒鳴り声。
「ほえぇ??」
気のぬけたような返事を返してしまった。。
は・・・恥ずかしいッ!!
「全くお前は・・・ほら!さっさと問3をやれ!!」
・・・えぇ??
ちょ、ちょっとまってよ!!
あたしにこんなのできないよ~(泣
「・・・わかりません・・・。」
弱弱しい声でそう答えた。
「じゃあ、隣!秋山龍!」
「はい。」
そういって席を立ったのは、あたしの席の隣の人。
あんましゃべったことないからわかんなかったけど、
けっこーカッコイー・・・。
秋山君(?)はスラスラと黒板に答えを書く。
うわぁ・・・すっごい!!
あたしはものすごく、秋山君(?)に見入ってしまった。
ヤンキーではないけれど、イマドキの男子ってカンジで、
顔をかっこいーし、髪の毛もサラサラそう・・・。
「あの・・・何??」
そういってこっちをみてるのは・・・あ、秋山君!?
「え・・えぇ!?な、何が??」
何がなんだか分からなくなってもうパニック状態。
「ッははっ。おもしろいね。天宮って。。」
う・・・うわぁ・・・。
え・・・笑顔GET!!
「ってかあたしの名前ッ・・・」
何で知ってるの!?っていおうとしたのに、
「だって印象深くて。」
さえぎられた。
い、印象深い??
・・・はッ。もしかして、ダメ女子だから!?
そんな印象・・・?
テンション↓DOWN。
へこむ・・・。







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