自己中王子の扱い方

名前を



[SAKI]




「つ…つば…さ…ッ」



ただいまお部屋枕相手に

名前呼ぶ練習




「…ッ」



途切れ途切れだけど言えるようになって…

けどもこんなんじゃ駄目だよね…




「…つ…ばさ…」



なんかうとうとしてくる

目の前がぼやける






「…すー…」






ベットに倒れこみ眠りについた








『咲姫…?』




遠くで聞こえる声



『翼さん…ッ」




『…また「さん」付け?』


『…え』




真っ暗の中声だけが聞こえるの…

翼さんの…こえだけが




『ばいばい、桐竹さん』



『ま、待ってください…つ…つば…さッ』




どんどんとこだまして小さくなっていく

翼さんの声

待ってください…どこにもいかないでください…




つ…翼ッ!!




「おいッ咲姫ッ!?」




「…わッ!?翼さんッ!?」




目が覚めると目の前に翼さんの顔

な、なんでッ






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