カラカラライフリズム

仕事、その次




……どこか非現実的で、

特殊な椅子に身動きが取れないように固定された囚人以外に、

何もない白い寂しいその部屋は、執行所の執行室――それも、




執行の行われる日、全てに共通する光景だ。




目隠しをさせられていてもこちらに分かるくらい、

あからさまな恐怖を、水で濡らした布のようにべったりと顔に貼り付けた男の額に、

ぴたりと冷たい銃口を当てる。

< 18 / 860 >

この作品をシェア

pagetop