未来のない優しさ
窓際の席に座ってコーヒーを飲みながらも落ち着かない。

「川原」

「…?」

何となく資料をめくりながらいると、頭上からの声に気づいた。

「あ…大和くん」

にんまり笑ってる背の高い同期の大和愁二。

「何一人でぼんやりしてるんだ?」

向かいに座って

『ん?』

と優しく笑ってくれるとホッとする。
入社後の研修で同じチームになって以来気があって、しょっちゅう飲みに行ったりしている親友。

同じシステム開発部門の所属で、来月からは私と同じプロジェクトに異動が決まっている。

「かなり話題になってるな。お前の異動の話」

「うん。ここまで注目されるなんて予想外。いつもひっそり地味に過ごしてるのに」

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