未来のない優しさ
「…わかりました。

二、三日考えさせて下さい。
前向きに検討します」

意識して仕事の延長のような口調で答えると、

「…俺達が、柚ちゃんをちゃんとガードするから」

頼りがいのある表情で、言ってくれた…。

それでも…軽く微笑むしか私にはできなかった。

あの事故で家族を亡くす悲しみを味わった葵ちゃんの花嫁姿を見たい。

わたしには叶わない願いを託して幸せになって欲しい。

けれど。

その気持ち以上に、世間の注目を浴びる事が怖い…。


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