秘密の誘惑

悪戯心

ドキドキする。


胸のドキドキが治まるように右手を置く。


深く息を吸い、息を吐く。


萌は秘書課に移れるのかもと期待を胸に抱いてしまう。


まさか、ディーンが呼んだとは夢にも思っていないのだ。




チン!



小気味良い音をたてて高速エレベーターが止まった。



秘書課に異動したらあたしの未来は明るいわ♪


足の痛みなんてうれしさに比べたら蚊に刺されたくらいに思える。



萌は初めてのフロアーに目を向けた。



19階と20階は秘書課と重役のフロアーなのだ。


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