恋の唄


空はもうすぐ茜色に染まる。


人波をかきわけて、街中を走って。


交差点、横断歩道の向こう



微笑んで手を振る彼を見つけた。





はずなのに……




最後に見えた彼の表情は




とても、とても




悲しそうでした──‥










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