脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

*オンナの勘


☆*:・°★*:・°

★*:・°




「……と、こういうわけです」




私が話し終えると、流川はふんっと鼻を鳴らした。



「10回以上もお前に告白するなんて、珍しいヤツもいるもんだな」


「なにそれ」



光太くんとオネエマンの妹はすっかり夜景に夢中になっている。


4人分のコーヒーを並んでいれながら、私と流川はお互いのこの状況を話していた。



「流川……、もしかしてヤいてる?」


「こんなことでヤくか」



じゃあ……、さっきの鋭い眼光はなんだったわけ?


私の気のせい?



「なんか……いっつも私ばっかりハラハラしてるみたい……」



注いだミルクをかき混ぜながらぼやく私に、



「なんでハラハラするんだよ。そんな必要ねーだろ」



流川は簡単に言うけれど。



「……しないでいようと思ったってしちゃうんだもん」


「だからそんな必要ねーって言ってるだろうが」


「……なんで言いきれるの?」


「お前はオレに惚れてる」


「え?」


「その隣にオレがいる」


「……」


「オレがここにいるうちは心配する必要なんてねーんだよ。
オレが本当に離れたら、そのときに心配しろ」


「……うん」



このときの流川の言葉が、


なんだかすごく、胸に響いた。



< 74 / 404 >

この作品をシェア

pagetop