迷宮法廷
『裁判長殿…』
「はっ…この声は…!」
『大丈夫かね?』
裁判長の前には顔《だけ》キュートなマッスルがいた。
姿を想像しない事を強くオススメします。
『第三法廷はあっちぞよ…』
「な、なるほど!ありがとう!味噌ソーダさん」
『その呼び方は止めて…』
この裁判長、超幸運体質でかつ、いろんなモノが見える人。ジジ…おじいさんの癖に目が超良い。いろんな意味で。
ただ残念な事に、方向音痴でかつ、ネーミングセンスが酷い。初対面の被告人にもアダ名、着ける着ける。地裁の第三ガッカリの一人。ツッコんだら負け。
そして味噌ソーダさんと言われてるのは、ミー××さん。人には発音出来ないらしく、はじめて裁判長と逢って名乗ったら味噌ソーダと聞こえたらしい。幸せを盗られる体質。何故だ。