女シャブ売人人生-波瀾万丈な一人の女の物語-
『シャブ売人ゆか』として
毎日起きたら携帯を見る。
着信やメールのチェックをし起き上がる生活が始まったのは丁度妊娠5カ月半を回り安定期に入った頃からだった。
ツワリもなくなり外出も慣れて来た頃。
『売人ゆか』の始まりだった。
私の名前は本来の『静香』から売人の『ゆか』となって妊娠中を過ごす事になったのは後々読んでわかると思う。
普通に考えても女でありママになる前の妊婦さんが覚せい剤をうる売人なんて選択は間違い。
何より覚せい剤なんていうのが簡単に手に入れる事ができる環境にいる自分も間違いだった。
しかしそれが事実であった。
…しかし売人の顔の私には目標があった。
今となり何が目標やねんという内容やけど、あの頃は目標として必死だった日々。
シングルマザーになる事を選択しどうしても家を用意するお金が必要だったのは母子家庭の中で子供を育てる為だった。
シャブを売ったお金をためて短期間で収入にし、家を借りて入院用品やベビー用品の準備をする事が一番初めの目標。
普通に働く人からするとシャブを売った汚いお金で用意できた物なんて自分で努力した訳でもないお金となると思う。
しかしシャブの売人として、その道に入った私は裏世界の裏収入が仕事となり判断できんかったし正直サムイ話ばかり。何かがきっかけで自分が御用となるかわからない中で妊婦中を過ごしていたのが今情けなく思う。
毎日鳴る携帯を片手に客からの注文を受け覚せい剤の仕分けをする。
毎日携帯を片手に取引き先の人にシャブの状況を確認し最低5g、普通に10gと引く段取りをしながらシャブを客に合わせた好みや量で仕分けをするのが日課。
…丁度、私が売人として仕事をしていた年はシャブは何年かに一度高値になるといわれてるのですが高値になる年だった。
日々シャブの引き値が上がる一方、お金があってもまともなシャブが入荷しない状況になった。 そんな時、個人で売人をする個人業者さん達から携帯がなりやまない位に毎日電話が入る状態になってた。
普段普通にシャブを仕入れれる人も話が流れ仕入れさえ困難な状態が続いたのです。
普段から電話なんてならへんのに困った時だけは電話がなる関係。
シャブの話のシャブの世界にいる売人『ゆか』としての関係だった。
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