女シャブ売人人生-波瀾万丈な一人の女の物語-

状況の変化

世間の状況が変化していってると共に私のお腹は段々と大きく膨らんで子供が成長しているのを体で感じ始めていた。
そんな頃から余計に忙しい状況になっていったのは予想もつかない事だった。
シャブを仕入れる為に先の人は毎日何度も走り回り、必死でシャブの売人業者達も仕入れ先を探す毎日。
たった1gが仕入れだけで6万を回り10万近くにまでなった頃、段々と御用になる業者や個人業者達の名前を耳にする様にもなった。

一体いつになれば値段が元に戻り安定するのかと心の中でつぶやく私。
安定してくれないと目標金額に後10万足りないだけやのにって。

…しかし間違いだった。 更にエスカレートして業者達が潰れていき個人業者達は走り回りシャブを仕入れ様と必死だった。 でも何故か私は、先の人に恵まれていただけにシャブは毎日入荷できたり、まともな内容で他より値段が安く段取りして貰えて仕事ができる状況だった。
そんな噂を耳にした人達はすぐに私に電話をしてきてた。
確実に私はシャブを仕入れる事ができて、シャブを抱えた在庫がある事を臭いをかぎつけるかの様にくらいついてきた。
電話が鳴る時はもう近くからだった。
段々とエスカレートするのが辛かった。
『シャブ売人ゆか』の名前が信じられないペースで広まっていった。
いつの日かシャブを仕入れて個人業者に卸す役割となっていた。
要するに窓口ってこと。『売人ゆか』私の考えが甘かった。状況はみるみる変化していくだけだったのです。
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