【短編】セブンスター





勢い良く抱き付かれた拍子に

ポロッと落ちた煙草の灰からレミを守りながら


「泣くなよ」


と笑うと


『何がおかしいのよ!!』


と、いつもの強気なレミが返ってきた。




レミの涙を
掌で拭って

キスをして。


「今日は触っても怒らないの?」


と意地悪を言ったら



『…今日は怒らないの。』


と、また素直なレミが
見え隠れして


俺は強く強く
幸せを抱き締めた。






< 22 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop