夕飯も終わり、風呂にも入り、一段落した後俺は自室で書類とにらみ合いをしていた。


「ふぃ~いいお湯だったよ~」


頭をタオルでガシガシとしながら美空がパジャマ姿で入ってくる。
俺は、書類から目を離して美空を見て、溜め息をつく。


「ちゃんと乾かしてこい」

「自然乾燥ー」

「風邪引く」

「……はい」


眼圧を与えれば美空は渋々また部屋から出て行く。
俺はやれやれと書類に目を戻した。何だか手の掛かる妹の世話をする兄みたいじゃないか。


数分後、ちゃんと髪を乾かしてきた美空が戻ってきた。


「龍さん」

「何だ」

「龍さんは、どんな仕事をしているのー?」


俺の正面に座り、のぞき込んでくる美空。


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