そして秘密の〜番外編〜
「美雪、真実ちゃん、行くぞ」

俺は出来るだけ普通に、そう言い、再びドアへ向かった。



チラッと美雪を見ると、名残惜しそうに舞台を見ていた。

気付かないフリをして出て行こうとした時。



「隆志先輩」

真実ちゃんに呼び止められた。

「先生方の演目、見てから戻ってもいいですか?」



真実ちゃんを見ると、ワクワクしたような表情で俺を見ていた。

美雪に視線を移すと、美雪はちょっと不安そうな、でも期待しているような複雑な表情。

< 32 / 502 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop