「この馬鹿息子!今月の返済金は?」



…このババアは朝っぱらから…ったく。



初依頼の一葉捜索から一ヶ月。あれから少しずつだが依頼はあった。引っ越しの手伝いや車のオイル交換等、大した依頼ではないが収入はあった。


「ほらよ、息子に朝っぱらから金以外に言う事はねーのかよ。」



俺は眠い目を擦りながら、リビングの隣にあるキッチンで、イトさんが作ってくれた焼き鮭定食サラダ付きを頬張っていた。



「昔から迷惑と心配しかさせてこなかった罰だよ。この親不孝者が。」



お袋は俺が手渡した十五万を確認した後、満足そうにリビングに行って、イトさんと二人で朝のワイドショーに見入っていた。



アパートを借りる金は事務所費用に消えてしまった為、俺は仕方なく実家住まいとなった。まぁ飯も洗濯もイトさんがやってくれるので、その方が楽で助かるが。



「じゃ俺は事務所に出掛けるから。」

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