韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~
行き先探し


西村さんと別れた私はとある店へと向かう。



ナナさんという少し年の離れた年上の親友が教えてくれた「南星」と言う名の店。



少し前まで通っていたホストクラブの「ライラ」



そこで指名していた子と同じ名前をしているオーナーの雅人は、今日も笑顔で私を出迎えた。



少しくせのある髪に、ほりの深い丸顔。小柄だけれど細身のせいかスーツがよく似合う。



「あやちゃん会いたかったよ」



その彼は、営業前の店舗、その入り口で小さな体を抱きしめる。



彼は……私を好きだと言った。


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