至近距離恋愛 -Hero-
翌朝、リビングに降りると、誰もいなかった。


珍しく早起きをしたから、何だかため息が漏れてしまう。


休みのハズの両親がいない事が不思議だったけど、その理由は深く考えずにテレビを点けた。


適当にチャンネルを替えながら、ソファーに身を沈めて…


好きな芸人が司会をしているバラエティー番組で手を止めて、リモコンを置いた。


静かな部屋に、賑やかな音楽や芸人達の声が響く。


あたしはしばらくソファーに寝転びながら、テレビを観ていた。


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