続!イジワル王子とお姫様
ふたりの夢
ふたりで、映画館から一番近いコンビニにやってきた。


お店に入ると、クーラーが効いていて涼しい。


「うわ~、涼しいっ。ナツキくん、雑誌読んでるよね。私、お菓子コーナーに行ってくる」


「……おー」


立ち読みするのに気を遣わせちゃダメだよね。ナツキくんが読みやすいように、私はしばらくお菓子コーナーで時間をつぶすんだぁ~。


ナツキくんは私の言葉にニコニコするでもなく、首をちょっと傾げていた。


そして、そのまま店内で別行動。


しばらくして、ナツキくんがうしろに立っているのがわかった。


「えっ、なにっ?」


「なにって……。本選んだし、オレも菓子選ぼ~かなって」


「えぇっ! ナツキくんがお菓子ぃ!?」




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