…秘めてる、なんて。


守ってるなんて。




…そんなの、俺自身に決まってるじゃないか。





…俺はあの日から、



誰も信じずに生きて来た。




…東磨の知らない所で、



何人かの女とも付き合った事はあったし、





別に26歳を迎える今年になるまで、



女を知らずに生きて来た訳じゃない。





…心配されるような事は全くない。





ただ、平成25年の5月までは。



後4年の間は。



俺は女と遊んでる暇はない。





…あの時逃げ出した、保険外交員。



石原友明って男を、



俺がこの手で捕まえるまで。





…俺には、プライベートなんか、一切ない。





警察寮の自分の部屋に居ながら、



警察庁で勤務しながら、



やる事は全部『仕事』一色で染まり上がる。





そう覚悟して、警察になる道を選んだのは、



他でもない、自分自身だ。





「…俺が考えてる事の1つや2つ、


卵でも報道記者ならさ、自分で暴いてみろよ。



…特ダネなんて転がってるの待ってるだけじゃ、


掴めないんだろ?



自分で動いて探すんだろ?


…手始めに俺の事でも、


暴いてみたらどうだ?」





俺が皮肉ると、



東磨は少し険しくしていた表情を緩めて、



苦笑した。

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