俺は自分の担当の事件の概要を頭に叩き込んで、



先輩の中野(なかの)警視と2人で、



事件現場に向かう。





警察庁の捜査は、管轄がない。




だから下手したら、



日本中を歩き回る事になる。






そして、その事件を実際に捜査した所轄と連携して、



捜査を進める事になるわけだが、




よくある刑事ドラマの世界程、



警察庁と所轄の仲が悪いと言う事はない。






そんな事より、結局警察は縦社会。




しかも年功序列の縦じゃなくて、階級の縦だ。






警察で、体育会系の人間が好まれるのは、



その辺の縦社会ってものを、



受け入れる事が出来る人間が多い為だ。





…俺に対する態度を見る限り、



本当に『受け入れている』のか、



わかったもんじゃないが。






俺は、覆面パトカーを運転しながら、




中野警視の世間話に付き合う。





…まだどこに行くのかも聞いていないのに。





俺は心の中で、



少しだけ溜め息をついた。





確か今年42歳。



ついこの間昇進試験に合格して、



やっと警視になったと聞いた。





俺よりずっと長い、



刑事としてのキャリアを持ちながら、




階級は4年目の俺と同じ警視。




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