溺愛窒息Kiss
放課後、俺は憂のクラスに行く。
「憂」
友達と話してる憂を呼ぶと、鞄を持ってこっちへ来た。
「帰ろっか」
いつも俺達は一緒に登下校してる。
“幼なじみ”だからできること。
恋人だったら、どれだけ幸せだろうか。
「そういえば、また告白されたんだってね」
俺の肩ぐらいの背の隣の憂が言う。
「え?……うん、まぁ」
憂の耳にも入ってたか。
「断ったの?」
なんでそんなこと聞くんだよ。
「あぁ」
「もったいな。付き合えばいいのに」
んな顔で言うな。
だけど、俺は知ってるから。
憂が俺のこと好きじゃないって。
ただの幼なじみとして見てるってこと………