溺愛窒息Kiss

壁にもたれ掛かっていた亮があたしを見て、笑顔を向ける。


「お……はよ」


なんか恥ずかしい。

こんなのあたしらしくないよっ!



歩き出した亮の隣へ行き、あたしも歩く。

気まずい沈黙。


今まで当たり前のように普通に一緒に並んで歩いて登校してたのに、なんか沈黙が気まずい……

恋人っていうのは、こういうときどうするんだろ。


どんな会話するのかな?

いや、今まで通りでいいんだろうけど、今までどんな風に話してたっけ。



「憂?」

「え?あ、はい」


急に名前を呼ばれて敬語になってしまった……

ダサい……




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