溺愛窒息Kiss

一番気になったことで、一番重要なこと。


「3組の城下逞君っ」

文字一文字一文字に愛情たっぷりといった感じで、美麻は言った。


しろした……

あ、確か亮とよく一緒にいる……


見るからに遊んでそうな男だ。

「どっちから告ったの?」

「告ったっていうかー……声かけられて、そのまま流れでー、的な?」


なんだそれ……

それって付き合ってるって言えんの??


「てか、前言ってた年上の彼氏は?」

「あー……アレ?」


アレって、物扱いかよ。

彼氏に同情するわ。


「別れた」

ニッコリと、“もちろん”といった感じで、美麻は言った。




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