※ご主人様は完璧王子?※

〇第四章〇 another side





………………くそ……………


俺は布団のなかでむしゃくしゃする頭をがしがしとかきむしった。

こんなに悩んだのは生まれて初めてかもしれない。



まぁ、生まれてこのかた俺は勉強で悩んだことはまったくと言って良いほどない。
ていうかあれ程度で悩むことのほうが難しいと思う。


でも昔はそのままの自分を出してたから対人関係いろいろあったが、今は幼なじみのあいつら以外には猫を被っているからそんな問題全く無い。

そのせいかはたからみりゃ完璧人間とか、現代に現れた王子様とか言われる。




俺から言わせりゃ馬鹿馬鹿しいよな。

俺が外に出してる部分だけで“俺”という人間を勝手にあーだ、こーだと決めつけててさ……






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