※ご主人様は完璧王子?※
※第五章※



いきなり鼻にツンとした臭いが突き刺さった。

そのせいで意識をまどろみの中から強引に引き抜かれる。


まだ重い瞼を無理矢理こじ開けると、あたしの目にうつったのはクリーム色の天井だった。



まだボーッとする頭で必死に考えをめぐらす。




えっと………たしかお茶を作ったあと、お人形さんに呼び出されて…………


そうだ!!
あたし、連れ去られたんだ!!
とりあえずここから逃げなきゃ!!


動こうと身体をよじって気付く……


手が……動かない……


頑張って手の方をみるとあたしの手は手錠で拘束され、ロープでベッドの背もたれに固定されていた。



ガチャガチャと手を動かしてもびくともしない。





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