メモリー

迷い


★笑目線★




『あたし教室にはいかないよ。』



あたしは、なるべくはっきりと、大きい声でその言葉をいった。


…じゃないと泣いちゃいそうだったから。


チラッと桜井くんを見ると、目をまん丸に広げてる。


あたしが余りにもはっきりと言い切ったから、驚いているのかも知れない。



「…なんで?みんな前田がくるのまってるよ」



桜井くんはゆっくりと、あたしを諭すように。

気遣った声で喋っている。




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