ただ、好き



「歩深は最近どーなのよ?」

「何が?」

「年上の彼氏さんとはラブラブ?」

「だといーなー、もったいないから教えないよ」

なんて私が笑うと彩雫はメロンソーダを1口飲んで頬を膨らませた

「私さー、彼氏に愛されてるのかな?」

「どうして?あんなに仲良かったじゃん」

「何か私達さ、年齢も違う人と付き合うね」

と彩雫は無理して笑う
彩雫の彼氏は中3で高校にはストレートだから受験は余裕みたい
2人共すっごくラブラブで羨ましい位だったのに


「何かあった…?」

「うん…、最近あんまり連絡来ないんだよね…私に飽きたかな?」

「そんな訳ないじゃん、何か事情があるんじゃない?」

「そうかなー、私より同い年の方がいいのかも」

「ちゃんと2人で話してみれば?彩雫から連絡するとか…」

「うん、ありがとう歩深…メールしてみる」

彩雫は寂しそうに笑ってピザを齧った
彩雫が元気ないと調子狂っちゃうよ、恭…私達もそんな事になっちゃうの?
嫌だな、私には恭しかいないよぅ
…考えるの止めよう、会いたくなっちゃうしね

「歩深ペペロンチーノ辛いっ!!!」

「…タバスコ入れ過ぎ」

ちゃんと相談してよね、彩雫?




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