ただ、好き



「歩深ごはん食べに下行こう?」

「うん、行く」

彩雫は先に部屋を出て階段を下りて行く
私も後ろから追って行く

「アヤおはよう、ふみちゃんもね」

そうにこにこ笑うおばさんとおじさんは今日も仲良しそうにテーブルに座っている

「ご飯よそうから座ってて」

「私も手伝いますよ」

「いいのよ、アヤ手伝って」

「はいはーいっ」

おばさんは優しくて良い人
でも手伝いたいなぁ…けどオバサン怒ると恐いから

「いただきます」

皆がテーブルについてからご飯を食べた
お魚に煮物に味噌汁に卵焼き
和風の朝はいい、しかもおばさんは料理が上手だから

「美味しいです!」

「そう、良かったわ…いつでも食べに居らっしゃい」

私はにっこりと微笑み返してご飯を口に含んだ

「ごちそうさまでした、本当に美味しかったです」

私は食器を持って台所に行く

「いいのよ、ふみちゃん置いといて?」

「いいです、私洗います」

「そう?ありがとうね」

おばさんは笑った
おじさんはコーヒーを啜って

「ふみちゃんは偉いな・・・」

「そんなことないですよ!?」

私は軽く否定したけどおじさんはにこにこ笑っていた



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