ただ、好き

嫌なのは






「ねぇ、恭!
あたしのこと…どぅ思ってるの?」


「今、忙しいから後でな」



むーっ、納得いかないんですけど。
プロポーズしてくれたのに…ちゃんと気持ち聞きたいもん

もしかして恭…あたしのことなんて別に、



「また変な事考えてんのかよ?」


「えっ?」



そう顔をあげれば私の唇に恭の唇が軽く重なった



「お前は俺の事どう思ってるわけ?」


「あ、あたしは…恭が言ってくれなきゃ言わない!」


「あっそ」



もう!!
信じらんない…



「…あたしの事、好きじゃないの?」


「はぁ…、好きだから一緒に居るんだろう?」


「それじゃ嫌なの!
恭は好きだから私にプロポーズしたの!?」


「当たり前だろ、そんな事」


恭のバカ…やっぱり、
本当は響さんの事とか他の事とか色々含めて
あたしを安心させるために言ったんでしょ?


「あたし、今日は家に帰るね」


「またそれかよ…」



そう眉間に皺を寄せた恭はあたしの腕を引っ張って
いつもの軽くではないキスをする

息が苦しくなって胸を叩くと
唇を離す恭は耳元で


「愛してるよ…、歩深」


そう囁いた

恭にはなんでもわかっちゃうみたい
もう大好き…じゃない


「私も愛してるからね」


そう言って恭の胸にとびこんだ





end …・…
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