ただ、傍にいたかった
出会い
「高校見学?」 

私は、まだ少し残っていた楽器を片ずけながら先輩に聞いた。

「うん!コンクールそろそろ近いから高校の吹奏楽見学しないかって平田さんが」 

先輩は、残っている楽器の片付けを一緒に手伝ってくれながら言った。

平田さんは私の所属する吹奏楽部にたまに指導をしにくる人で、絡みにくくて私の少し苦手とする人だ。

「高校かぁ~ちょっと緊張しますね~」

私は、残っていた楽器の片づけを終えてパーカッションの部屋の鍵を閉めた。

「イケメンいるかな?」


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