ただ、傍にいたかった
偶然
高校に見学に行ってから、一ヶ月が経った。

私たち、吹奏楽部はこの前見学しに行った高校の定期演奏会に出演することになり、日々練習を重ねていた。

練習も終わり、友達の菜摘と帰っていた時の事だ。

「あたし・・好きな人できた・・」

菜摘は鞄で少し顔を隠しながら照れくさそうに答えた。

私は驚きのあまり、大きな声を出してしまいたくさんの人達が私達のほうをに見た。

「ちょっと!声大きいって」

菜摘は私の手をひっぱりなが早足で歩いた。

「ごめん、ごめん。だって菜摘が好きな人できたとかいうから~」

菜摘は、一つ上の野球部の先輩に片想いしていると教えてくれた。

私が嬉しくて、ニヤニヤしてると

「何笑ってんの?変な顔!」と笑ってきた。




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