ずっと一緒に*先生の青②
#3




イチの機嫌が悪い



いや、表立って
何か言うわけじゃないけど



なんとなく わかる



イチは今
爆発寸前の火山だ



だいたい、あの子は
ほどほどって事を知らない



青波に対してはなんだか
1ミリの狂いも許されない
って感じで接してる
ように見えて



なんだかなぁ………




「……せい……」



オレの二人目欲しいも
イチのストレスに……
なってんだろうなぁ



「……せんせ………」



いや、だけど
二人目はマジで
もう そろそろ欲しいし



「………しま先生………」




幸い、エッチは拒否られないし
夫婦仲はうまくいってるよな


このまま 行けば
自然と二人目は出来るだろう



青波に年の近い兄弟を
作ってやりたいんだよな



自分が(腹違いだけど)
10こ上の兄貴と仲悪いし


やはり兄弟は年が近い方が
何かと相談とか…………



「三島先生っっ!
ヒトの話、聞いてるっ?」



………ハッ


目の前には
美術科2年B組の千葉が
顔を真っ赤にして
オレをにらんでる




「ヒトが真剣に相談してんのに
上の空ってあり得ない」



「ごめん、ごめん」



そうか、つい うっかり
生徒相談室で
千葉の悩みを聞いてたら
自分の悩みに思いふけってた





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