秘密の★オトナのお勉強①



製作発表があった日。


あたしはあまりの衝撃に、その日行わなければいけない仕事も、製作発表が終わった後の貞永への対応も、あれから何をしたのかでさえも正直覚えていなかった。



貞永曰く、「俺の話も仕事の話も上の空ってカンジだった」らしい。


あたしの正気を取り戻そうと身体に触っても、何ひとつ反応しなかったらしいし。




そりゃ、身体に触ったのは許せないよ?というか絶対に許さないし!



だけど、貞永に身体を触られると全力で拒否するあたしなのに、何も反応しなかったという事は…正直言って重症。



病院にでも行こうかしら?

「貞永恐怖症なんです」なんて言いながら。




.
< 100 / 416 >

この作品をシェア

pagetop